茶のいろは

碾茶のこと

碾茶とは、茶葉を摘採まで少なくとも20日以上被覆してその生葉を蒸して揉まずに乾燥せしめたものである。その香気は玉露同様独特の海苔のような「覆い香」がありあります。茶葉の中でもテアニンというアミノ酸の一種(グルタミン酸の誘導体)を多く含み、リラックス・集中力を高める効果がある。抹茶とはこの碾茶を石臼で挽いて粉末状にしたものであり、その保存に用いられたのが茶櫃である。

碾茶の淹れ方

茶葉10g 湯量 65ml 湯の温度 約100℃ 
急須の時間 約5分
  • 急須に氷を2個入れます。
  • 氷の上から茶葉を大さじ山盛り約6杯(10g)を急須に入れます。※10g入り個包装の場合は、茶葉をそのまま急須にお入れください。
  • 急須の茶葉に熱湯を直接当てて注ぎます。すぐにふたをして、約5分待ちます。
  • 2つの湯呑に交互に3回ぐらいに分けて、残さず最後の一滴まで注ぎ分けます。2回目以降は、常温水で淹れてください。

開封後の場合

密封して冷所に保存してください。「高温多湿の場所」「直射日光」「強い香りのそば」は避けてください。

未開封の場合

商品に賞味期限を表示しています。期限を過ぎると風味は少しずつ失われていきますので、できるだけ早く召し上がりください。*未開封のまま冷凍し、開封前に24時間かけて常温に戻してから開封してください。

碾茶になるまで

碾茶ができるまでの工程。
  • 茶畑(覆下茶園)

    京都宇治川を覆う川霧により茶の栽培に最も適しています。高級茶は、葦を編んでだ葦簀の上に稲わらをまいて新芽を覆い、直射日光を遮った覆下茶園で育てられています。光合成の働きを抑え、苦味のない「まろやか」で上品な味わいの茶葉です。

  • 茶摘み

    立春から八十八夜(5月2日前後)が過ぎた頃、その年初めての茶摘みとお茶作りが始まります。4月下旬から、茶葉の中に香りの成分やうまみが蓄えられた新芽と柔らかい茶葉だけを丁寧に摘み取っていきます。

  • 蒸す・冷却・乾燥

    生葉の鮮度が落ちないうちに蒸します。若葉の持つ新鮮な色や香りが損なわれないよう約15~20秒蒸すことで茶葉の酸化酵素の働きを止めます。発酵茶や半発酵茶にはない緑茶独自の工程です。そして、玉露や煎茶などの伸び茶と異なり、摘んだ葉を蒸し、その後、茶葉によりをかけうまみをとじこめる「揉み」の作業が、抹茶にはありません。重なった茶葉や折れた茶葉を散らせて均一に乾燥させます。

  • 選別する

    碾茶棒や粉などを取り除き葉の形や大きさをととのえると、碾茶の仕立て葉となります。抹茶のできる前の石臼に投入できる段階の碾茶葉のこと。

辻利兵衞本店のお茶

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